仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない人へ

「やりたいこと」から探すと、まず見つかりません。 順番が逆だからです。

私は20代から4つの業種を転々とし、その後まったく違う仕事に移り、最終的に独立しました。やりたいことが先に決まっていたことは、一度もありません。

この記事でわかること

  • やりたいことが見つからない3つの理由
  • 「やりたいこと」ではなく「避けたいこと」から決める方法
  • 避けたいことリストの作り方(3ステップ)
  • 一人で整理できないときの選択肢
目次

結論:やりたいことは、動いた後から決まります

多くの記事が「やりたいことの見つけ方」を教えてくれます。自己分析をしよう、ロールモデルを探そう、興味のあることを始めよう。

どれも間違いではありません。ただ、追い詰められている人には効きません。

理由は単純です。やりたいことを考える余力があるなら、そもそもここまで悩んでいないからです。

よくある助言 実際にできるか
自己分析をしよう 疲れ切っていると、自分の強みなど思い浮かばない
ロールモデルを探そう 憧れる人がいれば、とっくに動いている
興味を趣味で始めよう 休日は寝るだけで終わる
5年後の自分を考えよう 来月のことすら考えたくない

だから逆をやってください。「やりたいこと」ではなく「避けたいこと」から決めるのです。これなら疲れていても書けます。

選択肢を知らないまま考えても、答えは出ません。 ゼロイチ転職は20代で未経験の業界も含めて無料で面談が受けられます。自分の経験がどの業界でいくらになるかを聞くだけでも、材料が増えます。

やりたいことが見つからない3つの理由

そもそもなぜ見つからないのか。原因が分かると、自分を責めずに済みます。

やりたいことが見つからない3つの理由を示した図解

1. 選択肢を知らないから

世の中の仕事のうち、自分が知っているものはごく一部です。知らないものは選べません。

私は営業をしていたころ、物流の現場がどんな仕事か知りませんでした。実際に入ってみるまで、想像すらしていない世界でした。

「やりたいことがない」のではなく、「まだ出会っていない」だけであることが多いのです。

2. 消耗していて、考える力が残っていないから

これが最も大きい理由です。

仕事で心身をすり減らしていると、思考は目の前の処理だけに使われます。将来を構想するのは、余力がある人にしかできない作業です。

つまり「何がしたいかわからない」のは、あなたの適性の問題ではありません。単純に疲れているだけの可能性が高いのです。

3. 「立派な理由」を探しすぎているから

「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」。転職の面接で語られるような理由を、自分にも求めてしまう人がいます。

しかし現実には、「土日に休みたい」「体を壊さない仕事がいい」で十分です。むしろそちらのほうが長続きします。

私が業種を変えてきた理由も、そんな立派なものではありませんでした。給料が止まったから。夏の暑さに限界がきたから。それだけです。

私は4つの業種を転々として、最後まで決まりませんでした

ここで自分の話をします。参考になるかは分かりませんが、少なくとも「決まっていなくても大丈夫」だという実例にはなるはずです。

選択肢を知らないまま考えても、答えは出ません。 ここから先は私の話ですが、同じ回り道をする必要はありません。

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書類の添削から相談できる転職支援

20代から訪問販売系を渡り歩きました

順番に並べるとこうなります。

順番 仕事 辞めた理由
1社目 空気清浄機の販売 会社の経営が傾き、給料が止まった
2社目 不動産の投資販売 一日中電話をかけ続ける仕事に消耗した
3社目 教材の販売 単純に、面白いと思えなかった
4社目 レジャー会員権の販売 社員の客への態度を見て「無理だ」と思った

見ての通り、やりたいことを追いかけて移ったわけではありません。 その都度「ここは違う」と思って離れた結果です。

そのあと、まったく違う業界に移りました

営業の世界から離れ、宅配の仕事に就きました。ここは長く続きました。年収も上がりました。

ただ、体が限界に近づきます。夏は一日中濡れたまま、腰にはダメージが蓄積していきました。そして「これをあと何年やるんだろう」と考えるようになります。

結局、独立したのは「消去法」でした

体を痛めて長く現場を離れたとき、初めて落ち着いて考える時間ができました。そこで選んだのが、独立という道でした。

やりたいことが見つかったから独立したのではありません。 体力が資本の仕事を続けられないと分かり、消去法で残ったのがその道でした。

そして今、その選択に後悔はありません。やりたいことは、動いた後から輪郭が見えてきました。

避けたいことを言葉にできたら、それは求人の条件に翻訳できます。その翻訳を一人でやる必要はありません。 ゼロイチ転職は20代なら無料で相談できます。

「避けたいこと」から決めるほうが早い理由

ここからが本題です。

やりたいことは想像力が要ります。避けたいことは記憶だけで書けます。だから疲れていても取りかかれます。

やりたいことより避けたいことから考える方法を示した図解

私の場合、避けたいことははっきりしていました。

避けたいこと どこで気づいたか
夏に外で体を酷使する 宅配の現場
一日中電話をかけ続ける 不動産の営業
客を軽んじる会社にいる レジャー会員権の会社
給料が遅れる不安を抱える 空気清浄機の会社
代わりがいなくて休めない 宅配の現場

これを裏返すと、求める条件が自動的に出てきます。 屋内でできる、電話中心ではない、誠実に商売している、支払いが安定している、休める。

やりたいことを考えなくても、選ぶ基準は作れます。

ここから先は、書き出す作業です。書いたものを人に見せると、自分では気づかない共通点が出てきます。 【キャリアパーク就職エージェント】は書類の添削から相談できます。

避けたいことリストの作り方【3ステップ】

紙でもスマホのメモでも構いません。15分あれば書けます。

避けたいことリストを作る3ステップを示した図解

ステップ1:今の仕事で「嫌だった瞬間」を10個書く

きれいにまとめる必要はありません。具体的な場面をそのまま書いてください。

私が書くとしたら、こうなります。

  1. 日曜の夜になると動悸がする
  2. 上司の足音で身構える
  3. 休みの希望が通らない
  4. 有給を申請すると理由を聞かれる
  5. 何をやっても感謝されない
  6. 朝、家を出る足が重い
  7. 電話が鳴るたびに肩が上がる
  8. 昼休みも仕事の話が続く
  9. 数字の話しかされない
  10. 帰宅すると何もできずに寝てしまう

抽象化しないのがコツです。「人間関係が悪い」ではなく「特定の人の顔を見たくない」まで具体的に書きます。

ステップ2:それを「条件」に言い換える

書き出した10個を、そのまま裏返して条件にします。番号は上のリストと対応させました。

嫌だったこと 条件
1. 日曜の夜に動悸がする 週明けが憂うつにならない仕事
2. 上司の足音で身構える 一挙手一投足を見られない距離感
3. 休みの希望が通らない 代わりがいる人員体制
4. 有給に理由を聞かれる 休みを申請しやすい職場
5. 感謝されない 相手の反応がその場で返る仕事
6. 朝の足が重い 行くこと自体が苦にならない場所
7. 電話が鳴ると肩が上がる 電話中心ではない仕事
8. 昼休みも仕事の話 区切りのある働き方
9. 数字の話しかされない 過程も見てもらえる評価
10. 帰宅後に何もできない 体力を使い切らない働き方

ステップ3:譲れない3つに絞る

すべてを満たす仕事は存在しません。上位3つだけに絞ってください。

私の場合はこうでした。

  1. 体を壊さない
  2. 収入が読める
  3. 自分のペースで進められる

この3つが決まった時点で、選択肢はかなり絞られました。やりたいことは分からないままでしたが、選ぶことはできたのです。

書き出した3つを持って人に見せると、話が一気に早くなります。キャリアに特化したコーチング・サービス【POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)】のようなキャリアコーチングなら、この3つを起点に方向性を詰めていく形になります。

それでも整理できないときは、人に話す

ここまで書いておいて恐縮ですが、一人で書き出せないこともあります。

疲れ切っていると、嫌だったことすら言葉にできません。私も療養で仕事から離れるまで、自分の状態を整理できませんでした。強制的に距離を置く時間ができて、ようやく考えられたというのが実際です。

キャリアコーチングという選択肢

転職エージェントとは違います。求人を紹介される場ではなく、「何がしたいか」を一緒に整理する場です。

転職エージェント キャリアコーチング
目的 求人の紹介・転職の成立 自分の方向性を整理する
転職する前提 あり なくてよい
向いている人 何をしたいか決まっている人 決まっていない人

「まだ転職するとは決めていない」段階で使えるのが最大の違いです。

代表的なのがキャリアに特化したコーチング・サービス【POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)】です。キャリアに特化したコーチングで、無料相談から始められます。

「何がしたいか分からない」という状態そのものを相談できる場所は、実はあまりありません。転職エージェントに同じ相談をすると、求人を提案されて終わります。

やりたいことが決まっていなくて、求人紹介ではなく整理から始めたいなら。

POSIWILL CAREER|キャリアに特化したコーチング
キャリアの整理から扱うコーチング

20代なら、無料のエージェントで話を聞く手もあります

キャリアコーチングは有料です。「お金をかけずに相談したい」という人には、転職エージェントを使う方法もあります。

ただし前に書いた通り、エージェントは求人紹介が仕事です。「何がしたいか分からない」と伝えても、求人を提案されて終わることがあります。

そんな中で、方向性が定まっていない20代を前提にしているのがゼロイチ転職です。未経験の業界への転職を扱っていて、オンライン面談に対応しています。

もうひとつ、既卒や第二新卒を対象にしているのが【キャリアパーク就職エージェント】です。こちらも無料で面談を受けられます。

ゼロイチ転職 【キャリアパーク就職エージェント】 キャリアに特化したコーチング・サービス【POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)】
費用 無料 無料 有料
対象 20代のみ 既卒・第二新卒 年齢制限なし
ゴール 転職先を決める 転職先を決める 方向性を整理する

まず無料で誰かに話したいなら、この2つから始めるのが現実的です。年齢や経歴の条件に合わない場合は、コーチングか他のエージェントを検討してください。

20代で、未経験の業界も含めて見てみたいなら。

既卒・第二新卒で、経歴の前提から説明せずに済ませたいなら。

キャリアパーク就職エージェント|既卒・第二新卒向け
既卒・第二新卒向けの就職エージェント

有料であることは正直に書いておきます

キャリアコーチングは有料のサービスです。無料相談の後に契約するかどうかを判断する形になります。

向いていない人もはっきりしています。

  • すでに転職先の方向性が決まっている人(エージェントのほうが早い)
  • 費用をかけたくない人
  • 誰かと話すこと自体が負担な人

逆に、一人で考えても堂々巡りになる人には向いています。私が3ヶ月動けなかったときも、話を聞いてくれる第三者がいれば、もっと早く動けたはずです。

無料で使えるものもあります。厚生労働省の職業情報提供サイト job tag(ジョブタグ)では、約500の職業について仕事の内容・求められるスキル・平均年収を調べられます。どんな仕事が世の中にあるかを知らないまま考えても、選択肢は出てきません。

辞めるのが先か、決めるのが先か

よく聞かれる質問です。順番に迷ったら、体調で判断してください。

状況 順番
体調に問題がない 先に方向性を決めてから辞める
すでに不調が出ている 先に辞めて、それから考える
会社に行くと動悸がする 迷わず先に離れる

私の場合、体を痛めて強制的に離れた後にようやく考えられました。追い詰められた状態でいい判断はできません。

ただし、体調に問題がないなら先に決めるほうが安全です。収入が途切れると、その不安で焦った判断をしやすくなります。

先に辞める場合、切り出せないなら手段があります

「不調が出ているから先に離れたい。それでも言い出せません」。この状態が一番つらいはずです。

自分で伝えずに退職を成立させる方法があります。退職代行辞スルなら、LINEから相談を始められます。

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切り出し方そのものは仕事を辞めたいのに言い出せない5つの理由にまとめています。まずは自力で、と考えている方はこちらから。

転職回数が多い人の職務経歴書
転職回数が多い人の職務経歴書|書き方より先に決めることがあります 転職回数が多いと職務経歴書で手が止まります。編年体と逆編年体とキャリア式の使い分け、短期離職の書き方、退職理由の言い換え、書類で落ちる本当の理由まで、実際に何度も転職した経験からまとめました。

よくある質問

同じ状況で悩む人からよく出る疑問に答えます。

やりたいことがないまま転職しても大丈夫ですか?

大丈夫です。私は4回それをやりました。「避けたいこと」が明確なら、選択は成立します。

ただし面接では「なぜうちなのか」を聞かれます。避けたいことを裏返した条件を、言葉にしておいてください。

自己分析はやったほうがいいですか?

余力があるならやる価値はあります。ただし、疲れているときに無理にやる必要はありません。

「嫌だったこと10個」を書くほうが、体力を使わずに同じ効果が得られます。

適職診断は当たりますか?

参考程度と考えてください。無料のものも多いので試すのは構いませんが、結果に振り回されないことが大事です。

診断はあなたの過去の消耗を知りません。

何歳までなら方向転換できますか?

年齢の上限を気にするより、体力と選択肢の関係を見てください。体力が資本の仕事ほど、動ける期間は短くなります。

私は体の限界が先に来ました。迷える時間は無限ではないというのが、経験からの実感です。

一度立ち止まって休むのはアリですか?

アリです。ただし収入が止まる期間をあらかじめ決めておいてください。 無期限にすると不安で余計に考えられなくなります。

失業保険の受給条件も事前に調べておくと、精神的な余裕が違います。

家族に相談すべきですか?

生活に影響が及ぶなら伝えるべきです。ただし「辞めたい」だけを伝えると反対されます。

避けたいことリストを見せて、「この条件だと今の職場では無理だ」と具体的に説明するほうが伝わります。

まとめ:決まっていなくても、動けます

要点を整理します。

  • やりたいことは、先に見つかるものではない
  • 見つからないのは、選択肢を知らない・消耗している・立派な理由を探しすぎているから
  • 「避けたいこと」からなら、疲れていても書ける
  • 嫌だったこと10個 → 条件に言い換え → 上位3つに絞る
  • 一人で堂々巡りになるなら、キャリアコーチングという選択肢がある
  • 体調に問題があるなら、決めるより先に離れてよい

私は4つの業種を転々として、それでも「やりたいこと」は最後まで決まりませんでした。それでも、選ぶことはできました。

決まっていないことを、動けない理由にしないでください。

状況別に、向いている選択肢を整理しておきます。

やりたいことが決まっていなくて、求人紹介ではなく整理から始めたいなら。

POSIWILL CAREER|キャリアに特化したコーチング
キャリアの整理から扱うコーチング

方向が決まっても、まだ辞められていないなら。

切り出し方の手順
仕事を辞めたいのに言い出せない5つの理由と対処法 仕事を辞めたいのに言い出せないのは、あなたが弱いからではありません。3ヶ月言い出せなかった経験者が、その理由と具体的な切り出し方、どうしても言えないときの選択肢を解説します。
辞めた後の生活費
退職後にお金がない人へ|使える公的制度と申請の順番 辞めたら収入がゼロになるとは限りません。傷病手当金・失業保険・求職者支援制度・住居確保給付金など、退職後に使える公的制度を、厚生労働省の一次情報つきで申請の順番に沿って解説します。

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この記事を書いた人

元営業職・運送会社勤務を経て、現在フリーランスとして独立。

20代で営業職を経験しました。辞めると決めてから上司に伝えるまで、3ヶ月かかって無駄な時間をすごしました。自分で退職を切り出す難しさを経験した立場から、辞めたい人が損をしないための情報をまとめています。労働問題の専門家ではないため、法律の解釈が関わる部分については、公的機関や専門家の情報を必ず併記するようにしています。

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