転職回数が多い人の職務経歴書|書き方より先に決めることがあります

転職回数が多い人の職務経歴書は、書き方より先に「何を軸にするか」で決まります。

社数が多いと、時系列で並べただけの経歴書は「落ち着かない人」に見えます。同じ内容でも、並べ方を変えるだけで読まれ方が変わります。

私自身、20代のうちに営業だけで何社か移りました。訪問販売、投資用不動産のテレアポ。そのあと運送業に移り、いまは独立しています。履歴書の欄が足りなくなる感覚は知っています。

この記事では、社数が多い人がつまずく順に整理します。

先に書いておくと、書式で悩んでいる時点では、まだ勝負は始まっていません。 自分の経歴のどこが売りになるかを外から言ってもらうほうが早いです。【キャリアパーク就職エージェント】は書類の添削から相談できます。

この記事でわかること

  • 社数が多いときに選ぶべき書式(3種類の使い分け)
  • 短期離職をどう書くか。省略していいのか
  • 退職理由を言い換えるときの限界
  • 書類で落ちている本当の理由
目次

結論:社数が多いなら「キャリア式」を検討します

職務経歴書の書式は3つあります。社数によって向き不向きがはっきり分かれます。

職務経歴書の3つの書式と、社数による使い分けを示した図解
書式 並べ方 向いている人
編年体 古い順 社数が少なく、順調に積み上がっている人
逆編年体 新しい順 直近の経験を推したい人。最も一般的
キャリア式 職種・業務ごと 社数が多い人・同じ職種を複数社で経験した人

社数が多い人が編年体で書くと、いちばん不利な情報から読まれます。 冒頭で「短期間で辞めた会社」が並ぶためです。

キャリア式は、会社ごとではなく業務ごとにまとめます。「法人営業(3社・通算6年)」のようにまとめられるので、社数の多さが前面に出ません。

ただし注意点があります。キャリア式は在籍期間が分かりにくい書式なので、職歴の一覧を別に添える必要があります。 隠していると受け取られると逆効果です。

どの書式でも、社数そのものは消せません

先に書いておきます。書式で変わるのは「読まれる順番」だけです。 社数を減らして見せることはできませんし、やってはいけません。

変えられるのは、読み手が最初に受け取る情報です。ここだけで通過率は変わります。

その「最初に受け取る情報」を自分で決めるのは難しいです。 自分の経歴のどこが売りになるかは、外から見た人のほうが正確に言えます。【キャリアパーク就職エージェント】は書類の添削から相談できます。

省略の可否は、応募先が何を確認するかで決まります。 そこは自分では分かりません。ゼロイチ転職は20代で未経験の業界も含めて無料で相談できます。

1. 短期離職は省略していいのか

結論から書きます。省略しないでください。

職務経歴書は自己申告の書類ですが、入社後に提出する雇用保険の手続きや年金の記録で、加入期間が分かります。あとから発覚したほうが、確実に印象が悪くなります。

短期離職がある場合の書き方は、次の形が扱いやすいです。

2022年4月〜2022年9月 株式会社◯◯(法人営業)
 入社後に事業部の統廃合があり、担当領域が変更となったため退職

事実を1行で書いて、それ以上は説明しません。 これが基本です。書類の段階で長く弁明すると、面接で必ず深掘りされます。

「1ヶ月で辞めた」も書くのか

書きます。ただし在籍が極端に短い場合、経歴として1行で済ませたうえで、その期間に何をしていたかを面接で答えられる状態にしておいてください。

書類で落とされるかどうかは、社数そのものより説明できる状態かどうかで決まります。

在籍が短い会社が続いている場合、既卒・第二新卒を専門に扱う【キャリアパーク就職エージェント】のような窓口のほうが、前提を説明する手間が減ります。

キャリアパーク就職エージェント|既卒・第二新卒向け
既卒・第二新卒向けの就職エージェント

2. 退職理由の言い換えには限界があります

「人間関係が合わなかった」を「より裁量のある環境を求めて」と書き換える。よく見る手法です。

ただし言い換えは、嘘にならない範囲でしか使えません。

元の理由 使える言い換え やってはいけない書き方
残業が多すぎた 業務量の平準化された環境で成果を出したい 「自己都合」とだけ書いて理由を伏せる
給与が上がらなかった 成果が評価に反映される環境を希望 前職の給与制度を批判する
人間関係 チームで動く体制の中で力を発揮したい 特定の上司や同僚への言及
会社の将来が不安 事業の成長段階に関わりたい 前職の経営状態を具体的に書く

共通するのは「前職を悪く書かない」ことです。 読み手は「うちでも同じことを言うのでは」と考えます。

私の場合、営業を辞めた理由は職場が嫌だったからではありませんでした。むしろお世話になった人が多くて言い出せず、3ヶ月かかりました。ただ、これを正直に書いても採用側には響きません。

書類に書くのは「次にやりたいこと」です。 過去の理由は、面接で聞かれたときに答えられれば足ります。

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3. 書類で落ちている本当の理由

社数の多さで落ちていると思い込んでいる人が多い部分です。実際は別のところで落ちていることがあります。

職務経歴書が書類選考で落ちる主な理由を整理した図解
落ちる理由 直し方
実績が数字になっていない 件数・金額・順位・期間のどれかを入れる
職種と応募先が噛み合っていない 応募先ごとに冒頭の要約を書き換える
使い回しに見える 志望動機に応募先固有の内容が1つもない
長すぎる A4で2枚まで。3枚以上は読まれません

1つ目から直してください。「法人営業を担当」ではなく「法人営業を担当し、新規契約を年間◯件」と書く。数字がひとつ入るだけで、書類の情報量が変わります。

数字が出せない職種でも書けます。担当した件数、対応したエリアの数、任された範囲、継続した年数。比較できる形になっていれば数字です。

応募先ごとに冒頭を書き換える

職務経歴書の冒頭には、3〜4行の要約を置いてください。ここだけは応募先ごとに書き換えます。

【職務要約】
法人向けの新規開拓を中心に、通算6年の営業経験があります。
訪問販売と電話営業の両方で、初回接点から契約までを一貫して担当してきました。
現在は、既存顧客との関係構築に比重を置ける環境を希望しています。

本文を全部書き直す必要はありません。冒頭の4行だけで、使い回しに見えなくなります。

4. 職種を変えるなら、書き方も変わります

同じ職種で移るのか、職種ごと変えるのかで、書くべき内容が変わります。

同じ職種で転職する場合と職種を変える場合で、職務経歴書に書く内容の違いを示した図解

同じ職種を続ける場合は、実績を前に出します。何を何件、どのくらいの期間で。社数が多くても、通算年数でまとめれば経験として通ります。

職種を変える場合は、実績より再現できる力を前に出します。営業で身につけた「初対面の相手と信頼を作る」「断られた後に次の手を考える」といった部分です。

私は営業から運送に移りましたが、この2つは表面上まったく違う仕事です。それでも共通していたのは、担当エリアを持って、そこで顔なじみを作っていくという部分でした。

未経験の業界に移る場合、この「共通している部分」を自分で説明できるかどうかが書類の質を決めます。

ゼロイチ転職のように未経験業界への転職を扱うエージェントは、この言語化を一緒にやってくれます。自分で全部やる必要はありません。

営業の経験をそのまま活かすなら

法人営業の経験がある場合、同じ営業でも扱う商材によって評価のされ方が変わります。BtoBの営業経験は、専門で扱っているエージェントのほうが求人の幅が出ます。

マーキャリ NEXT CAREERはBtoB営業に絞った転職支援です。前職の営業スタイルが評価される求人を探すなら、こちらのほうが早くなります。

マーキャリ NEXT CAREER(BtoB営業の転職)
BtoB営業の転職支援

5. そもそも「何がやりたいか」が決まっていないなら

書類が書けない理由が、書式ではなく中身が決まっていないことである場合があります。

「とりあえず今の会社を出たい」だけの状態で職務経歴書を書くと、志望動機が空欄のまま止まります。この状態で応募を続けても、社数だけが増えます。

先に決めるのは次の3つです。

  1. 同じ職種を続けるのか、変えるのか
  2. 譲れない条件を1つだけ決める(勤務地・年収・働く時間のどれか)
  3. その条件で実際に求人があるかを見る

3番目まで進むと、書類に書く内容が自然に決まります。求人を見ないまま志望動機を書こうとするから、手が止まります。

自分ひとりで整理がつかない場合は、キャリアの相談だけを扱うサービスもあります。キャリアに特化したコーチング・サービス【POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)】は求人紹介ではなく、何をやりたいかを整理する側のサービスです。

POSIWILL CAREER|キャリアに特化したコーチング
キャリアの整理から扱うコーチング
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6. 辞めてから書くか、在職中に書くか

在職中に書いてください。転職支援サービスのように地方の求人に強いエージェントもあるので、働きながら相談だけ始めることはできます。

辞めてから書くと、無収入の期間が伸びるほど条件を下げたくなります。焦って決めた転職先で、また合わないと感じる。社数が増える典型的な流れです。

ただし、在職中に転職活動をする時間が取れない職場もあります。休みが不定期だったり、面接の時間を作れなかったり。

その場合は、辞める日を先に確定させてから活動を始めるほうが早く終わります。「いつから働けるか」が言えない応募者は、選考が進みません。

辞める日が決まらないなら

引き止められて退職日が決まらない場合、そこだけ外に出す方法があります。ただし業者によってできることが違います。

退職代行は運営元によって、できることが変わります。ここを間違えると、お金の話がまったく進みません。

運営元退職の伝達有給・未払い分の交渉訴訟の代理
民間企業型できるできないできない
労働組合型できるできるできない
弁護士型できるできるできる

民間企業が会社とお金の交渉をすると、弁護士法違反にあたる恐れがあります。これを非弁行為といいます。資格のない人が法律事務を行うことです。

有給を消化してから辞めたい場合は、交渉ができる円満退職ユニオンのような労働組合型が必要です。退職金や未払い分の請求まで必要なら弁護士法人ガイアの退職代行サービスのような弁護士型になります。

円満退職ユニオン|法適合労働組合
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よくある質問

転職回数は何回から多いと見られますか?

年代によって基準が変わります。20代で3回を超えると理由を聞かれやすくなり、30代以降は在籍年数のほうが見られます。回数そのものより、直近の在籍が短いかどうかが影響します。

職務経歴書は何枚までですか?

A4で2枚までです。3枚を超えると最後まで読まれません。社数が多い場合は、応募先に関係の薄い経歴を1〜2行に圧縮してください。

アルバイト期間も書く必要がありますか?

応募先の業務に関係するなら書きます。関係がなく、期間も短いなら書かなくてかまいません。ただし空白期間が半年を超える場合は、何をしていたかを1行入れておくほうが安全です。

派遣や契約社員の経歴はどう書きますか?

雇用形態を明記したうえで、派遣元と就業先の両方を書きます。伏せると経歴の整合が取れなくなります。契約期間の満了で終わった場合は「契約期間満了により終了」と書けば、自己都合とは区別されます。

手書きとパソコンのどちらがいいですか?

パソコンです。職務経歴書は書式が自由なので、読みやすさが評価されます。手書きが有利になる場面はほとんどありません。

空白期間があると不利ですか?

期間の長さより、説明できるかどうかです。療養、資格の勉強、家族の事情。理由を1行で言えれば、それ自体で落とされることは多くありません。伏せるほうが不利になります。

まとめ:書き方を変える前に、順番を変える

要点を整理します。

  • 社数が多いならキャリア式を検討する。ただし職歴一覧は必ず添える
  • 短期離職は省略しない。あとから発覚するほうが不利になる
  • 退職理由の言い換えは、前職を悪く書かない範囲でだけ使う
  • 落ちている理由は社数ではなく、実績が数字になっていないことが多い
  • 職種を変えるなら、実績ではなく再現できる力を書く
  • 書けない原因が「何がやりたいか決まっていない」ことなら、先にそこを決める

私は20代で何度か職を変えました。当時は社数の多さを引け目に感じていましたが、振り返ると問題は回数ではなく、毎回同じ理由で辞めていたことでした。

書類を書き直す前に、次に何を求めるのかを1つ決めてください。そこが決まっていれば、書式はあとから選べます。

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この記事を書いた人

元営業職・運送会社勤務を経て、現在フリーランスとして独立。

20代で営業職を経験しました。辞めると決めてから上司に伝えるまで、3ヶ月かかって無駄な時間をすごしました。自分で退職を切り出す難しさを経験した立場から、辞めたい人が損をしないための情報をまとめています。労働問題の専門家ではないため、法律の解釈が関わる部分については、公的機関や専門家の情報を必ず併記するようにしています。

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